大学受験に全落ちした!親の気持ちや対応、どう声を掛ける?
2017年も3月になり、大学入試もいよいよ大詰めとなってきました。
国公立を含めた各大学の合格発表があり、みんなが今後の進路を考えていく時期でもあります。
しかしながら、中には『大学受験に失敗し、全落ちしてしまった』という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結果を親にどう告げて良いか分からない、今後の方針について話し合わなければならない・・・
その一方で、親御さんのほうも『頑張ってきた子供にどう声掛けをするべきなのか・・・』と迷ってしまうかもしれません。
そこで今回は、大学受験にまつわる気持ちの持ち方や対応について考えてみたいと思います。
受験した本人と親の気持ち
まずは、受験した本人の対応について考えてみたいと思います。
大学に全落ちしてしまったということは、多くの方がこのまま受験勉強を続ける、つまり浪人するという選択をすると思います。
その際、親御さんに何をどう言えば良いのか・・・?
現実的には合格発表直後から、
- どの予備校に通うのか
- そもそも予備校に通わず宅浪するのか
- 志望校は今年度のまま勉強を続けるのか
こういった選択をしなければならないので、親御さんとの相談が必要不可欠です。
ある程度の成績があれば入学金は免除になるケースが多いですが、その後の授業料や夏期講習代を考えると、親からの援助なしでは絶対に不可能なことです。
近くに大手予備校がなく、下宿や入寮が必要な場合は尚更ですね。
つまり、今後の将来を真剣に考えるのであれば、『受験に落ちたこと』よりも、『今後の行動』について考えることが大切なのです。
そして、そのためには親御さんの協力が必要。
受験に落ちたことで、親御さんに色々なことを言われるかもしれません。
悔しい言葉を言われることもあるかもしれませんが、もし今後、親の援助を受けて受験勉強を続けようと思っているのであれば、今は耐えるべきです。
そして、今後も受験勉強を続けられるよう、親御さんに頼むのが筋だと思います。
受験勉強を続けられることは幸せ
受験勉強を続けるために浪人できることは、実はとても幸せなことです。
もちろん、『お金をダシて予備校に通えることに感謝する』といった、言うまでもなく当然な意味合いも含んでいます。
しかしながら、考えてみてください。
第一志望には受からなかったものの、滑り止めとして受験していた大学に受かった場合・・・
それでもその大学に行きたかった、という場合は良いのですが、どうしても『やっぱり第一志望に行きたかったな』という後悔が残るのではないでしょうか。
受験が終わった直後は、辛かった勉強から解放された気持ちが勝っていたとしても、ふとしたときにあなた自身を悔しさが襲うかもしれません。
そういう意味では、いっそ全落ちして、受験勉強を続けるしかない状況になってしまうことの方が幸せなのかもしれません。
考え方は人それぞれですが、私は『1年勉強して第一志望をもう1回目指せることの喜び』というのを楽しんでも良いのではないかと思います。
夢を持って、一心不乱にそれを追いかけられるのって良いものですよ。
(大学入学後に、目標や夢を一気に失って退屈に感じてしまう方を多いものです)
全落ちした子供に親はどう対応する?
それでは次に、親御さんの対応について考えてみたいと思います。
受験に対する考え方は、特に親御さんは千差万別、十人十色だと思います。
- 子供の夢を心から応援していて、むしろ本人よりも悔しさを感じている方・・・
- 子供の人生は子供のものなので、好きにさせるつもりだ
- 受験のことはよく分からないので、どう声を掛けて良いか分からない
そして、受験した本人の性格や考え方、これまでの努力も様々だと思うので、『どう対応するべきか』という答えを出すのは非常に難しいものです。
また、大学受験が本人にとって大切であるほど、その時の対応や掛けられた言葉はいつまでも忘れないのも事実です。
それではまず、『あまり言わない方が良い言葉』から考えていきたいと思います。
ネガティブな声掛けをする
受験生本人も非常に敏感になっているタイミングなので、できるだけネガティブな言葉は避けたほうが無難と言えます。
敢えて突き放してやる気を出させる(鼓舞する)ことが目的であっても、逆効果である可能性が高いです。
- あんたが◯◯大学なんて行けるわけがない
- 今の成績で1年勉強したところで結果は見えている
- このままじゃどうせダメに決まっている
上記は少しキツイ言い方ですが、丸い言い回しをしても同じです。
もちろん、1年浪人して今度こそ大学に受かるためには、現状の成績と希望の乖離を考え、綿密な計画を立てなければいけないことは事実です。
実際に、多かれ少なかれそれが上手くできていなかったせいで大学に全落ちしてしまったことも事実でしょう。
しかしながら、それを『親御さんに言われる』『合格発表直後に言われる』となると、なかなか上手くはいかないものです。
- 自業自得の結果なんだから
- あの成績なんだから落ちて当然
こういった言葉も避けるべきですね。
受験した本人にとっては、『受験に関わっていない親にそんなことを言われたくない』という気持ちがどうしても勝ってしまいます。
親御さんが援助してくれているおかげで勉強を続けられることが分かっていたとしても、気持ちがどうしても付いていかず、怒りだけが前面に出てしまうのです。
そういう受験生特有の複雑な気持ちを、理解してあげてください。
励まし過ぎも良くない
実は、『あなたならできる』と励ましすぎるのも良くありません。
- あなたなら絶対に受かるはずだ
- もっと上の大学を目指すべきだ
こういった声掛けは、励まして鼓舞しているつもりでも、逆にプレッシャーを与えてしまう可能性が高いです。
例え親御さんに受験の知識が豊富だったとしても、親子だとどうしても感情的になってしまい、冷静な判断力を失ってしまいます。
だからこそ、過剰に励ますことでプレッシャーを与えないよう、注意することも必要です。
全落ちした時の最適な対応は?
それでは、大学に全て落ちてしまった時、親はどのように対応すべきなのでしょうか?
前述した通り金銭的な問題や具体的な手続きなどもあるので、できるだけ早く冷静な話し合いを行う必要があります。
だからこそ、最初の声掛けは大事なんですよね。
では、どのように声を掛けてあげるのが良いのか?
それは『お疲れ様』という労いの台詞です。
これまでどのような生活を送ってきていたにせよ、受験した本人は精神的にも体力的にも一番参っているときだと思います。
そんな時、一言『お疲れ様』と声を掛けてくれる存在は本当に有り難いものです。
そして一旦落ち着いた後、今後のことを冷静に話し合ってみてください。
おそらく、それが親御さんと受験生本人である子供にとって最善だと思います。
受験は、人生を左右する大切な節目です。
だからこそ、後から振り返った時に最高の思い出になるような、そんなコミュニケーションが取れると良いですね!
私は、私学の六年間を無駄に過ごした子供を許せない気持ちです。一生懸命でしたら、お疲れ様と言えますが、偉そうに親を馬鹿にしてネットばかりの様子。受け入れがたい