大学生(下宿)の仕送り金額の平均と相場!家賃以外の生活費はなし?
大学生になると、親御さんが悩みがちなのが『仕送りをどうするのか』という問題。
各家庭の経済状況にもよっても大きく異なる問題ですが、
- 仕送りが少ないせいで惨めな思いはさせたくない
- 社会に出る前に自立の第一歩を踏み出して欲しい
- 家賃の他にも生活費を出すべき?
などなど、様々な思いがあるのではないでしょうか。
そこで今回は、いくつかのパターンに分けて、大学生の仕送り事情について考えてみたいと思います!
目次
大学生の仕送り額の平均はどのくらい?
それではまず、大学生の単純な仕送り平均額はいくらなのでしょうか?
全国大学生活協同組合(大学生協)が実施した調査によると、ここ数年間の仕送り平均額は7万円前後で推移しています。
しかしながらこれはあくまで平均値に過ぎず、実態はなかなか見えてきませんよね。
そこで、大学生の生活の実態について、もう少し詳しく紐解いていきたいと思います。
大学生の平均的な家賃はどのくらい?
仕送り額の多くを占めるのが、やはり『家賃』ではないでしょうか。
これは地域が非常に大きいと思いますが、部屋の広さとしては6~8畳のワンルームの割合が高くなっています。
【東京都内・千葉や埼玉などの関東圏内】
東京都内のワンルームアパートの家賃相場ですが、一番高いのは港区の12万円、一番安いのはあきるの市の4.8万円です。
住む地域によってかなりの差があるものの、大学から遠い地域にアパートを借りた場合、その分の通学定期代が発生してきます。
千葉県内や埼玉県内の家賃相場は4万円~5万円程度ですので、それらを考慮に入れると、関東圏内の家賃相場(もしくは家賃+定期券代)は6万円~8万円程度と考えられます。
【関西圏内・九州・東北など】
関西圏内や九州、東北地方などのワンルーム・賃貸アパートの相場は、4万円前後で推移しています。
駅や学校までの立地等によっても変わってきますが、ユニットバスのワンルームであれば4万円前後と考えて良いでしょう。
(4万5000円程度から、お風呂とトイレが別のセパレートタイプのお部屋が借りられるようになります)
このように住む地域や部屋のランクによって必要な家賃は大きく異なりますが、平均的な相場は5万円程度であると考えられます。
大学生の一般的な生活費は?
それでは、大学生は一般的にどのくらいの生活費が必要なのでしょうか。
以下が、生活にかかる様々な1ヶ月あたり費用の平均額です。
- 食費:約25000円
- 教養娯楽費:約1万円
- 日常費:約6500円
- 水道光熱費:約1万円
これらを単純に合計すると、前後5万円に収まります。
家賃と合わせると、1ヶ月あたり約10万円程度がかかることになりますね!
しかしながら、上記はやはり、ただの平均に過ぎません。
学部によっては教養費がかかる
所属している学部によっては、教養費(教科書代や理系学部の実験に必要な備品など)が意外に必要です。
『教科書ってタダの本でしょ?』と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大学の教科書は、いわゆる『専門書』です。
1冊あたり5000円以上するような書籍も少なくない上、各授業ごとに異なる教科書を用意しなければならないのです。
半期あたり15~20コマ程度を履修するとすると、その分だけ教科書代がかかってしまうこともあります。
アルバイトができない大学生にとっては地味に痛手なことも多いので、考慮が必要かもしれません。
就職活動には資金が必要
就職活動には、意外に多くの資金が必要なことをご存知でしょうか?
もちろん個人差はあるものの、1つの企業に対して、『説明会』『1~3次選考』『先輩職員との座談会』などのイベントが行われ、基本的にその全てに出席しなければなりません。
早い人であれば1~2回生から就職活動(インターンシップへの参加)を行いますし、もし地方の大学から東京の企業の選考に出向く場合は、交通費がバカになりません。
一説には、就職活動に使う費用は10万円~30万円必要であるとも言われています。
特に就職活動中はアルバイトができないことも多いので、余裕があれば、親御さんも支援をしてあげてください。
私立大学は交遊費がかさむ
私立大学は交遊費がかさむ傾向にあります。
華やかなイメージがある大学は特に、「実家がお金持ちで、遊びの内容も派手」という人も少なくありません。
遊び目的の交友関係だけでなく、半分強制参加の『ゼミ(研究室)コンパ』などが毎週行われることもあります。
教授も飲み会に出席するため、欠席する訳にはいかない・・・と、金銭的に苦しい中で飲み会に出向く学生もいるほどです。
ゼミや研究室では、調査目的の旅行(合宿)が行われる場合もあります。
サークルにも会費が必要
大学生の課外活動としてサークルは非常に一般的ですが、実はこれらにも結構なお金がかかります。
多くのサークルや部活動では会費を徴収しており、その他にも『新歓費』『備品購入費』『合宿費』『文化祭費用』などを、その都度払わなければならないことも多いですね。
「サークル=遊び」であると解釈することもできますが、大学生にとっては必要経費に含まれるのではないでしょうか。
子供さんがどのような大学生活を送るのか、そのライフスタイルを把握しておくことも大切かもしれませんね。
お金だけでなく食べ物を送るのも良い
これまではお金だけの仕送りについて考えてきましたが、実はおすすめなのが『食材を送る』という方法。
特に田舎から都会に下宿している場合だと、ふるさとの野菜やお米などが実家から送られてくるのは、非常に有り難いものです。
また、食材が家にあることで、外食の頻度が自然に減り、節約にも繋がるでしょう。
日持ちするお米や野菜だけでなく、お母さん手作りの食事(ハンバーグなど)を冷凍し、クール宅急便で送るのもオススメですね。
いかがでしょうか。
仕送りで足りない分の生活費は、基本的にアルバイトで賄う場合が多いでしょう。
しかしながら、忙しい理系学生などの場合、アルバイトをする時間的な余裕がないケースも少なくありません。
子供さんのライフスタイルや家庭の経済状況を考えながら、是非適切な仕送り額を考えてみてくださいね!
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