塾講師を辞めたい時の理由とタイミング【アルバイト・正社員】
塾講師を辞めたい・・・
そんな風に悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。
もとも離職率の高い職種である上、大学生アルバイトも多く、しかも全く罪のない生徒さんのことがあり、迷惑を考えると辞められない・・・
こういった相談を数多く受けます。
そこで今回は、塾講師の実情等を交えながら、辞めたい時の理由(言い訳)や言い出すタイミング等について考えていきたいと思います。
目次
塾講師を辞めたい人は多い
教師という職業に憧れて塾講師になってみたものの、あまりに実情が酷いために辞めたくなってしまう人も少なくありません。
一般的に、塾講師は『ボランティア精神を基盤にした職業』であると言われます。
給料は基本的に『授業を行ったコマ数』で決まるため、その他の諸々の業務の多くはサービス残業という形になります。
授業準備や自分自身の勉強はある程度仕方がないとしても、
- 保護者との電話応対
- 教室内の掃除や会議
- 授業報告書の作成と訂正
- 生徒のテストの採点業務
これらを全て無給でこなさなければならなかったり、給料が出たとしても最低時給を割っていたりするのです。
これらの現状に嫌気が差し、やめたいと思うのは決して甘えではありません。
他にも小規模な塾や教室長の方針などで、思うようにシフトが入れなかったり(もしくは毎日塾に来るよう指示されたり)、全く教えられない科目を無理やり担当させられたりすることもあると言います。
正社員であっても、無理なノルマを押し付けられたり、教室管理などの雑務をやらされたりと、実際に時給換算した際の給料は相当低くなるケースもあります。
しかしながら、特にアルバイトの人が退職の旨を伝えたときには、
- 仮にも社会人なのに責任感がない
- そんなことに不満を感じるのは甘えだ
- 塾への迷惑も考えろ
など、色々なことを言われることも多いと言います。
サークルや勉強を理由に退職を願い出たときなどは、教室長から言いたい放題言われた挙句、なかなか辞められなかったという例も少なくありません。
塾講師を辞めるのに適した時期は?
それでは、どのタイミングで塾講師を辞めれば良いのでしょうか。
一般的には、年度替わりにあたる3月末が理想であると考えられます。
しかしながら塾の多くは様々な年齢の生徒を受け入れており、例え4月になって学年が変わっても、塾内での受講システムは何も変わらない、というケースは多いです。
集団授業であれば少し話が変わりますが、学年が上がっても同じ生徒を受け持ったり、シフト変更等も特にされない場合もあります。
さらに多くの塾の3月~4月上旬は、『春期講習』という名の稼ぎ時に当たります。
結局、いつ辞めたところで人手が足りなくなることに変わりはないのです。
(人手が足りなくならないようなホワイト塾であれば、それほど迷惑をかけることもなく、すんなりと辞めることは可能だと思います)
年度末に辞めるのは確かにキリが良いですが、塾への迷惑を考えるのであれば、どの時期を選んでもそこまでの差はありません。
引き継ぎ作業はどうすれば良い?
もし塾側に原因があって退職に至る場合は、必ずしも引き継ぎ作業をする必要はありません。
しかしながら、突然辞めることに対して罪悪感を感じる場合等は、簡単な引継書を自分で作成し、次の担当者に渡してあげるだけで十分です。
同じ講師という立場であれば、
- どこまで進んでいて、普段の進度はどの程度か
- 最終目標はどこか
- 生徒の性格や特徴、成績など
これらさえ明記しておけば、特に滞りなく授業は進められるはずです。
次回の授業予定内容だけでも充分なくらいです。
一般的には退職の1ヶ月前、もしくは2週間前までにその旨を伝えていれば、問題なく辞められるはずです。
引き継ぎまで完了しているのであれば、自信を持って退職の意志を伝えましょう。
研修期間に辞めるのは問題ない?
大学生アルバイトに多いのが、『研修期間だけど辞めたい』というもの。
研修中の給料が出なかったり、思っていた仕事内容と違ったり、シフト等の調整が上手くいかなかったり・・・
しかしながら、最初に『この先半年間は継続して勤務する』といった旨の書類にサインをしていたりするので、研修期間に辞めることを躊躇してしまうケースも多いのです。
ただ多くのアルバイト(正社員も同様)では「試用期間」を設けており、そこでは本来は雇用主と従業員の両方にとってもお試し期間に当たります。
本格的に担当する生徒が決まったり、本採用になって時給が上がったりするまでに辞めたほうが、むしろ塾には迷惑がかかりません。
少し言い出しにくいかもしれませんが、思い切って退職の意志を伝えてみましょう。
どんな理由(言い訳)で退職する?
塾講師はアルバイトであっても責任が重くなってしまうため、辞める際の理由はしっかり考えなくてはなりません。
大学が思った以上に忙しい
大学生のアルバイトであれば、どうしようもない理由ですね。
春休みにあたる3月中に塾の面接を受け、採用が決まったにも関わらず、大学が忙しくてバイトなんて無理だった・・・というもの。
研修期間中に辞めたい大学生や、時間割が変わるタイミングで退職する予定の人におすすめです。
同じ大学の人が同僚にいる場合には『そんな忙しくないですよ』と余計なことを言われる可能性があるので、周囲にはできるだけ黙っておいてくださいね。
給料・待遇への不満は避ける
給料や待遇面で不満がある場合でも、それを正直に伝えるのは避けた方が無難です。
教室長自身も会社側から雇われている場合には、改善する可能性が非常に低いにも関わらず、『待遇面は改善するから』などと、守られない約束を押し付けてくることも少なくありません。
また、不満を述べて退職するのは、どうしてもわだかまりが残ってしまいます。
できるだけ円滑に、円満に退職するためにも、不満の部分は隠しておきましょう。
今すぐ塾講師を辞めたい場合
人手不足の塾の場合、『次の人が入るまで辞められたら困る』『自分の担当の穴は自分で埋めろ』など、理不尽なことを要求されるケースも少なくありません。
それだけ塾長も大変なのかもしれませんね・・・
しかしながら、どんな理由があろうとも今すぐやめたい、できれば明日にでも辞めたい、というケースもあると思います。
こちらの記事にいくつかのバリエーションがありますので、是非参考にしてみてください。
大学生アルバイトだけでなく正社員も方も応用できると思います。
思い切ってバックレる?
こういったインターネット上のサイトでバックレを推奨するのは気が引けるのですが、どうしても辞めさせてもらえない場合や、塾長と話が噛み合わない場合などは、最悪こういった方法も視野に入れてみてください。
バックレは確かに大きな迷惑がかかりますが、そこまでに至るだけの理由があり、そうしなければ辞められないのであれば、思い切った選択も必要かもしれません。
実際に塾講師をバックれた人のエピソードが書かれていますので、参考にしてみてください。
少し度胸がいるかもしれませんが、時にはこういった決断も必要です。
いかがでしょうか。
何か一つの仕事を辞めるのは多大なエネルギーを使います。
しかしながら、明るい未来のために退職を決意したのであれば、思い切って一歩を踏み出してみてください。
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