学歴コンプレックスを克服したい!解消方法と偏差値にこだわる人の心理
学校の友人や会社の同僚、さらには彼氏や彼女が『学歴に固執する人』だった・・・
そんな経験はないでしょうか。
もちろん、お互いが高学歴であったりする場合には問題ないかもしれませんが、やはり聞いていて不快に感じることも多いと思います。
そこで今回は、学歴や偏差値に固執する人の心理や原因、さらには学歴コンプレックスとの関係性について考えてみたいと思います。
目次
偏差値にこだわる人の特徴とは?
偏差値にこだわる人の特徴としては、当たり前かもしれませんが『曲がりなりにも受験勉強を頑張ったことがある』人が多いのではないでしょうか。
一般的には『頑張ったのに夢が叶わなかった人(志望校に合格できなかった人)が、その僻みから偏差値にこだわっている』と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
私は、個人的には受験生時代の大人(学校)の教育に理由があるのではないかと思います。
難関大学を目指している学生は、少なからず勉強が好きです。
少なくとも、勉強は嫌いで嫌いで仕方がない、という状況で難関大学を本気で目指している人はほとんどいないと思います。
しかしながら、ふと周りを見ると制服を着崩してカラオケに行き、プリクラを撮っている同い年の人たちがいるわけです。
自分たちは色んな誘惑に勝って、どんな時でも勉強を続けて、毎日偏差値に追われる生活をしている中、こいつらは・・・と見下したくなるのは、ある程度仕方がないのではないでしょうか。
難関大学を目指している受験生だって、心はごく普通の高校生ですし、そんな風に考えないとやってられない、という時もあるでしょう。
つまり、偏差値にこだわる人の特徴としては、『過去に自分より偏差値低い人と見下すことで、プレッシャーやストレスに耐えてきた』という場合が多いと言えます。
偏差値にこだわってしまう原因とは
進学校やレベルの高い予備校に一度でも身を置いたことがある人は分かると思いますが、集団内での物差しの一つとして『偏差値』が物凄く大事になってきます。
学校によって差はあるものの、私が通っていた高校ではまさに『偏差値が第一』という環境で、成績が良い人は何をしても許されるけれど、成績が悪い人は差別される・・・というかなり酷い状況でした。
さすがにこれは極端な例ですが、成績上位者がチヤホヤされたり、クラス内で目立ったりしているのは良くある話です。
(小学校や中学校では。スポーツができるイケメンが目立っていたのと同じですね)
そんな環境で育ってきた人にとって、人生の大事な物差しはやはり『偏差値』なのです。
もちろん、周りの環境は常に変化しているわけで、だからこそ私たちはそれらに適応していかなければなりません。
しかしながら、やっぱり『育ってきた環境の中で培われた感覚』をまるっきり変えるのは困難なことです。
もし、学歴や偏差値に固執している人がいたとすれば、『大変な環境で育ってきたんだな』という目で見守ってあげてください。
大学名にこだわる人の心理とは?
しかしながら、必ずしも『受験の経験があるから』という理由だけで偏差値や学歴にこだわるようになるわけではありません。
いくつかのパターンと、それに対する対処法について少し考えてみたいと思います。
高学歴=天才的に賢いというイメージがある
高学歴な人に対して、少なからぬ憧れや羨望、さらには勝手なイメージ像ができあがっているケースに多いです。
- 高学歴な人はゲームなんてしない
- 良い大学に受かる人は漫画なんて読まない
- 難関大に入る人は幼稚園の頃から勉強漬け
- 高学歴な人であればみんなとてつもなく賢い
こういったイメージを持っている方、いらっしゃらないでしょうか。
上記のことは、正直全て間違っています(笑)
京大にはオタク趣味な人が集うサークルもあるし、いわゆる音ゲーや太鼓の達人のガチ勢もいます。
とてつもなく絵が上手い人もいるし(もちろんそれだけ絵を描いてきた)、麻雀が好きな人も多いです。
高学歴な人=完璧、といったイメージを持っている人は驚くかもしれませんが、実際はみんな多趣味で、むしろ『勉強しかできない』人は大学内で居づらくなるくらいでしょう。
そういった勝手なイメージを捨てるため、一度『高学歴』と呼ばれる大学の文化祭に顔を出してみてはいかがでしょうか。
受験に詳しいフリをしたいだけ
中には、ただ単に『自分は受験に詳しい』というフリをしたい人もいます。
大学の入試方式やセンター試験について、さらには各大学の偏差値など、そういった『実際に受験した人でないとなかなか知らないこと』を知ったかぶりすることで、『自分も受験戦争に参加していた人間だ』ということをアピールしたいタイプですね。
こういった人に対しては、もちろん深掘りすることで確実にボロが出ますので、言い負かしても良いです(笑)
(実際に一度言い負かすと、二度と学歴の話をしてこなくなるケースも多いようです)
ただ、今後の付き合いを円滑にするためには、やはり聞き流しておくのが吉ではないでしょうか。
学歴コンプレックスとの関係とは
よく、『あの人は学歴コンプレックスあるからね』といった言葉を聞いたことがないでしょうか。
学歴コンプレックスとは、文字通り『志望校に行くことができなかったために、自分のコンプレックスに感じること』ですね。
2chなどでは『学歴コンプ』『Fラン』『学歴ロンダリング(自分の思う大学に行けなかったために、院試でより学歴の良いところに再挑戦すること)』
これらの俗語が存在するなど、学歴コンプレックスの存在はより身近なものとなっています。
私自身、自分が志望していた大学に行けず、仮面浪人までして第一志望に入学した経験があるので、その気持ちはとてもよく分かります。
とても失礼なことかもしれませんが、
- 在籍大学の学生証を出すのが恥ずかしい
- 周りの同級生を見下してしまう(そうせずにはいられない)
- 過去の良かった模試の成績の自慢をしてしまう
こういった経験もあります。
まさしく学歴コンプレックスの状態と言えますが、やはり幼いころから『学歴は一生付きまとうものだからね』と言われて育ってきた自分としては、第一志望に合格できなかったことは、もう二度と覆せない人生の汚点のように感じられたのです。
これを見て、『そんなことないのに』と感じた方。
正直なところ、仮面浪人をしてでも第一志望に受かったからこそ、『学歴コンプレックスに陥る理由』が分かった気がしています。
学歴コンプレックスが生まれる理由
仮面浪人をしていた当時、私の周りは当然ですが受験に反対でした。
(そもそも反対されていなければ、そんな大変な道は選ばないわけですし)
その時に言われたのが、
- 今の大学だってすごく良い大学じゃん
- 第一志望とレベルに差はほとんどないのに・・・
- 女の子なのにそんなに学歴が高くてもねえ・・・
こんな言葉をかけてくれたんですね。
しかしながら、です。
いざ私が第一志望だった国立大学に合格すると、まさに私が思っていた通り、見える世界は変わりました。
学生証を出せば『すごいですね』と言われ、『今の大学だって良いところじゃん』と言っていた親戚たちが、『やっぱり○○大学(前の大学)とは違うねえ』と言い始める始末。
悲しいですが、親の態度も変わりました。
これらを見たとき、『これがあるから、学歴コンプレックスが生まれるんだ』と思ったのです。
学歴が違えば、文字通り周りの態度が変わってしまう・・・。
幸い私はそれを克服することができましたが、学歴コンプレックスを持っている人に対して、本当に言い知れぬ切なさを感じることがあります。
それは、世間の多くの人が、気が付かない間に学歴と言うブランドにとらわれすぎているせいで、”学歴コンプレックス”などという病が生まれるからです。
もちろん、周りにはどうすることもできないかもしれませんし、『そんな自分の都合を押しつけられてもうざいだけ』と感じるでしょう。
ただ、そう思ったとき、あなた自身が本当に学歴に対してなんのこだわりも持っていないのか考えてみてください。
そうすることで、少しは相手への『鬱陶しさ』を感じなくなるのではないでしょうか。
学歴コンプレックスの解消方法とは
また、今現在学歴コンプレックスを持っている方は、正直なところ、『第一志望の大学に受かる以外に解消方法はない』と言っても過言ではありません。
もちろんこれまでのお話でも、解消法のヒントにはなるかもしれませんが、そもそもそれだけ悩んでいる人にとっては、もうどんな方法を試してもダメだった方が多いと思います。
- 新たに資格を取得してみる
- 学歴で負けた人に仕事で勝つ
- 低学歴から成功した人の自伝を読む
こんなのは、聞き飽きたのではないでしょうか。
だからこそ、もう一度第一志望を目指してみるというのは、本当におすすめだと言えます。
実際に、学生時代に第一志望に行けなかった人が、会社を定年退職してからもう一度大学を受け直し、そしてごく普通に大学生活を送っている60歳の知り合いがいます。
レベルの高い大学ほど、社会人学生は案外多いです。
そんなの非現実的だ、と感じるかもしれませんが、『もう一度受験に触れてみること』で、確実な新しい世界が見えてくるはずです。
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