悪口や陰口を言う人の心理とは?言わない人になるためには
悪口や陰口が好きな人・・・
あなたの周りに1人はいるのではないでしょうか?
もしかすると、あなた自身も悪口を言ってしまうことがあるかもしれませんね。
しかしながら、考えてみれば何故自分に利益のない『悪口』を言ってしまうのでしょうか?
そこで今回は、悪口や陰口を言う人の心理や、言わない人になるための方法について考えてみたいと思います。
目次
悪口を言ってしまう理由とは?
人は何故、悪口を言ってしまうのでしょうか。
よくよく考えてみると、
- 悪口を言うことで敵を作ることになる
- 周りから煙たがられる可能性がある
- 信頼を失ってしまうこともある
- 悪口を言った自分も罪悪感を感じる
こういったデメリットが大いにも関わらず、人は何故か悪口を言ってしまうわけです。
その最大の理由だと考えられるのは、『共感を求めている』ということではないでしょうか。
よく、自分の居場所を作るために悪口を言っている人を見かけますが、それも結局『周りと悪口の内容に共感することで、他の人との距離を縮める』ということに繋がっていきます。
共通の趣味などがあると仲良くなりやすいのは、単純に『共感が生まれやすいから』と言えますね。
それと同様に、誰もが共通に感じている不満を悪口として口に出した場合、妙な共感と連帯感が生まれ、逆に人間関係が円滑に進むことさえあるのです。
悪口は特に共感を生みやすい
人との距離が縮まりやすいのは、『普段言えない秘密を共有したとき』とも言われています。
初対面の人同士が手っ取り早く仲良くなるためには、
- 下ネタ
- 人の悪口
このどちらかを話題に選ぶと良いと言う人もいるくらいですね。
この2つに共通しているのは、やはり『普段は人には言いづらい』という点です。
特に会社やグループ内で”問題児”がいる場合、その人の悪口を言うことで、
- みんな共通で持っている不満を具現化する
- 『自分だけじゃなかったんだ』という感覚を共有できる
- みんなで協力して問題を解決しようという連帯感が生まれる
このような効果が生まれます。
少し寂しい気もしますが、悪口や陰口は必ずしもデメリットばかりではないということですね。
悪口を全く言わない人はすごすぎる?
もちろん、自分の中のポリシーとして全く悪口を言わないようにしている人もいると思います。
何か嫌なことがあっても、決して人のせいにすることなく、いつも笑顔を絶やさない・・・
そんな聖人のような人は、周りからどう思われているのでしょうか?
当然ながら、信頼度は高いです。
誰かに嫌われることもないでしょうし、人気者になれる可能性もあります。
しかしながら、その一方で
- いいように利用されてしまう
- 周りから『良い人すぎる』と距離を置かれる
こういったデメリットがあることも念頭に置いておいたほうが良いでしょう。
周りも悪口を言わないようなコミュニティであれば全く問題ないのですが、場合によっては、いわゆる問題児を押し付けられてしまったり、『この人の前では愚痴を言いづらい』と距離を置かれてしまうこともあるのです。
悪口を言うことと不満は少し違う
私が高校生の頃にも、絶対に人の悪口や不満を言わず、いつも笑顔で接し続けている女の子がいました。
当然周りは彼女のことを尊敬し、『あの人ほど良い人はいないよね』と口々に言っていたほどです。
しかし、いわゆるトラブルメーカーだったクラス内の問題児は、自然と彼女のところに行き着きました。
クラス中の全てのグループに馴染めずトラブルを起こし続けた結果、常に笑顔で接してくれる彼女と一緒にいるようになったのは、言わば必然だったのかもしれません。
結局その女の子は、3年間たった一人で、そのトラブルメーカーの相手をしていました。
もちろん周囲はみんな『押し付けて本当に申し訳ない』と感じていたし、感謝もしていました。
1年が過ぎ2年が過ぎ、彼女も時々うんざりした顔を見せるようになりましたが、それでも問題児の子を拒むことなく、そしてそのせいで他に仲の良い友達ができることもなく、3年間が終わってしまったのです。
彼女が心のなかでどう感じていたかは分かりませんが、周りは卒業した今でも『3年間あの子の相手をしてくれたおかげで、平和に過ごせた』と感謝しています。
・・・・さて、この体験談を見てどう思ったでしょうか(笑)
悪口を言うことは、確かに良いことではありません。
いじめに繋がることもありますし、できることならみんなが陰口を言わずに生活したいものです。
しかしながら、『悪口』と『不満』は違うんですよね。
上記の体験談は、悪口を言わないばかりか、不満を本当に1人で抱え込んでしまったのです。
その境界線は非常に曖昧で判断が難しいですが、不満がある場合は、必ずしも口に出してはいけないわけではないのかもしれません。
人との共感を生まない悪口は要注意
よく、『この人は悪口ばかり言っていて鬱陶しい』と思われている人がいますよね。
AさんにはBさんの悪口を言って、BさんにはAさんの悪口を言う・・・といったまさしく問題児も、あなたの周りに1人はいるかもしれません。
もちろんそういうタイプの人が悪口を言ってしまう心理も『共感を求めている』に帰結するとは思うのですが、残念ながら誰にも共感してもらえていないという状況ですね。
今回の記事では、どちらかと言えば悪口を全否定することはしていません。
それは不満と悪口の境界線が曖昧だからであり、上手く共感を生み出すことができれば、むしろ人間関係を円滑に進める武器にもなり得るからです。
しかしながら、周りとの共感を生まない悪口は、ただ不快感をバラ撒いているに過ぎません。
悪口を言わない人になるためには?
それでは、どうすれば悪口を言わないようになれるのでしょうか。
一番簡単な方法は、やはり『悪口以外に人と共感できる部分を見つける』ことです。
共通の趣味でも良いですし、悪口や不満のような負の感情だけでなく、◯◯が好き、等の正の感情でも構いません。
悪口を言わなくとも、人と共感し合うことができる・・・
その安心感を得ることができれば、自然とあなたの言動は変わってくるはずです。
今回一番伝えたいことは、『悪口』と『不満』そして『いじめ』は全て違う種類のものだということです。
それぞれが結びつきやすいという側面はありますが、あなた自身の気持ちの持ち方や意識感で、状況は随分と変わっていきます。
悪口がイジメを生むのではなく、不満の共有が友情を生む・・・
そのような世の中が理想的なのではないかと思います。
悪口言う人間は生きても死んでも低俗で下なまま。哀れです。
悪口言う人間とさよならしましょう。