仮面浪人の成功例と失敗例、合格率を上げるやり方!単位やバイトは?
2018年の国公立大学入試が終わり、3月には後期入試が行われます。
末日にはほとんどの大学で合格発表が行われ、4月からの進路が決まる大切な季節と言えますね。
そんな中、
- 第一志望の大学に合格できなかった
- 浪人したいけど、両親が反対している
- どうしても第一志望の大学を諦めきれない
といった理由から、仮面浪人を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ある私立大学で仮面浪人をした後、第一志望の京都大学に合格した経験を踏まえ、仮面浪人の成功例と失敗例、さらには合格率を上げる方法等についてお話ししたいと思います。
目次
仮面浪人の合格率はどのくらい?
まず仮面浪人を反対される一番の理由として、『仮面浪人は合格率が低いから』ということが挙げられます。
大学に行きながら片手間受験勉強をやるような感じになってしまい、確かに合格率は下がるような気がしますよね。
予備校に通っている人と違い、一般的な合格率の統計からは漏れてしまうので、当然ながら正確な数字は分かりません。
しかしながら、感覚的には『一般的な浪人生と仮面浪人生の合格率はほぼ同じ』と考えられます。
予備校に通って浪人したのに成績が下がる人は多いですし、一説には『浪人しても現状維持が精いっぱい』と言う人さえいるほどです。
それを考えれば、大学に通いながら受験勉強するのも、予備校に通って純浪するのも、最終的な合格率はあまり変わらない可能性が高いです。
仮面浪人の成功例と失敗例
それでは、仮面浪人の成功例と失敗例をみていきましょう。
なんとなく『浪人すると成績が劇的に変わる』と思っている人がいるかもしれませんが、これは仮面か否かに関係なく、そう簡単に成績は変わりません。
高校3年生の春から受験当日まで、あなたの成績はどのくらい変わりましたか?
その時の伸び率と、そう変わらないと思ってください。
そのことを分かっているかどうかでも、志望校選びや仮面浪人をするかどうかの決断が大きく変わってくるはずです。
そして、これを分かっていない人はかなり高い確率で受験に再び失敗します。
もちろん時間的な余裕がある純浪ほうが勉強時間を確保できますが、1年間、全ての余暇時間を勉強に充てられる受験生はそう多くありません。
バイトや大学が忙しい仮面浪人生の勝機は、ここにあります。
私はかなり多くの仮面浪人生を知っていますが、上記のことを分かっている人はちゃんと合格していきました。
仮面浪人は単位やバイトはどうする?
そうは言っても、仮面浪人生には避けては通れない壁があります。
仮面先の大学の単位はどうするのか?
まず、一番の問題は在籍大学の授業や単位との兼ね合いですよね。
これは大学や学部にもよりますが、仮面浪人生であれば、ある程度の取捨選択が必要不可欠になります。
単位も取って受験勉強も・・・というのはどうしても厳しいですね。
現実的には、例えば多くの大学の後記期末試験とセンター試験の日程は、ほぼ丸被りすることが多いです。
私自身も、センター試験が終わった翌日の月曜日が大学の期末テストだったので、精神的に慌ただしかったのを覚えています。
私は文系の緩い学部だったこともあり、前期30単位、後期10単位を修得しました。
(登録単位数は48単位だったので、8単位落としたことになります。
後期は忙しくなることを予想し、前期のうちにまとめて取っておきました)
授業中はほぼ隠れて受験勉強し、空きコマや昼休み、放課後などは全て図書館で受験勉強をしていました。
それでも1日5時間程度は確保できましたし、内職や電車の中などのちょっとした時間を合わせれば、6時間半程度は受験勉強できる計算です。
仮面浪人生は時間の確保が難しいので、この6時間を物凄い集中力で勉強した思い出がありますね(笑)
バイトはやめたほうが良いのか?
多くの仮面浪人生は、お金がありません。
そもそも両親から経済的な援助が受けられないせいで仮面浪人を余儀なくされている場合が多いので、受験費用や生活費などを自分で稼がなければならない人も少なくないでしょう。
私自身も、4月末から10月末までは塾講師のアルバイトをしていました。
塾講師であれば受験勉強をしながらでも続けやすいと考えたのですが、授業準備に時間を取られたり、生徒の精神的な支えになることが求められるので、合わないと感じる人は他のアルバイトでも良いでしょう。
私は週2回、夕方から夜までの授業を担当していました。
(これだけで毎月3~4万円にはなるので、生活費や受験費用としては十分でした)
場合によっては、時間の融通が利きやすい派遣のアルバイトなどでも良いかもしれませんね。
サークルなどには入るべきなのか?
仮面浪人生はサークルに入るべきなのでしょうか?
これについては、別途、こちらの記事で詳しく解説していますので、こちらを見ていただければ幸いです。
仮面浪人する時は友達を作らない?大学の人間関係やサークルは?
塾や予備校には通うべきなのか?
仮面浪人に関する質問でよくあるのが、『塾や予備校には通うべきなのか』という質問です。
この質問をする人に逆に問いたいのは、『その経済的・時間的な余裕はあるのか?』と言う点ですね。
それでなくとも時間のない仮面浪人生が、塾まで通う移動時間や、必ずしも必要でない授業を受けている余裕があるのか。
そもそも、そんな経済的な余裕はあるのでしょうか。
私は結局一度も塾や予備校には通いませんでしたが、知り合いの中には『苦手科目の夏期講習(集中講座)だけ取った』と言う人もいます。
ちゃんとした目的を持って受講するのであればもちろん構いませんが、ただ『一人で本当に合格できるのか不安だから』と言う人は、全くもって予備校に行く必要はありません。
安心してください、予備校に行かなくても合格はできます。
仮面浪人の合格率を上げる方法は?
仮面浪人には様々なパターンがあります。
- 理系の大学で授業が非常に忙しく、受験勉強の時間がなかなか取れないパターン。
- 後期だけ休学し、受験勉強に専念するパターン
- 大学に普通に通って単位を取りながらでも、比較的時間の余裕があるパターン
など、人によってやり方は本当に様々です。
そして、当然ながらこの中のどれが正解と言うわけでもありません。
強いて言うのであれば、
- 受験のモチベーションを絶やさない
- かといって精神的に追い込まれすぎないようにする
- 自分の在籍大学をdisりすぎない
- 勉強時間が確保できないことにイラつかない
- 信頼できる相談相手を一人でも見つける
という5項目が大切かと思います。
受験に対するモチベーションの保ち方
仮面浪人では、受験のモチベーションを保つことは結構難しいと言われています。
これはある程度仕方がない部分で、自分の周りの大学生はみんなキャンパスライフを謳歌しているにも関わらず、自分だけまだ受験勉強に取り組まなければならないのですから。
ただ、これも色々な考え方があって、私は『この大学でも良いや』と思えたのであれば、それはそれで幸せなことなんじゃないかと思うのです。
第一志望に合格できなかったのは残念だけれど、自分が納得できる結果になったのであれば良いのではないでしょうか。
モチベーションを保つためには、『こんな大学、絶対に抜け出してやる』といった負のエネルギーが有効です。
その一方で、その負のエネルギーはあなた自身の追い込むことにも繋がり、『もし受験に失敗したら、こんな大学に残り3年も通い、卒業しなければならなくなる』という重圧感がのしかかることになるのです。
在籍大学の悪口を言いすぎない
そしてこれはとても不思議なのですが、『在籍大学をdisりすぎた人は、仮面浪人に失敗する傾向にある』とうジンクスがあります。
京大模試でも全てA判定、冊子の成績優秀者欄に名前が載るほどの成績だったのに、落ちてしまった知り合いもいます。
そして彼は、毎日のように在籍大学をdisっていました。
その人以外にも似たような例は結構あるので、心の中では何を思っていたとしても、リアルやSNSなどでは悪口を言わないように心がけましょう。
勉強時間が確保できないことにイラつかない
一部の仮面浪人生にありがちなのですが、『○○のせいで受験勉強の時間が取れない』とイライラしてしまうのはやめましょう。
もちろん不利な戦いを強いられているのは確かですが、前述のように、時間があってもそれをフルに使えるわけではないのが人間です。
物理的に確保できる時間が全くないのであれば休学などの対策を考えなければならないし、もし『無理やり時間を作り出せば、なくはない』のであれば、それをできる限り有効に使いましょう。
私も、大学の授業が突然休講になったときには、泣きそうなほど嬉しかったのを覚えています。
『この空いた1時間半を、どうやって使おうか。何の科目をやるのが一番集中できるだろうか』と心躍りながら図書館に向かい、物凄く集中して勉強をしていました。
集中した1時間とダラダラした5時間なら、前者の方が確実に成績は上がります。
いかがでしょうか。
仮面浪人は厳しい道のりですが、成功させている人は案外多いものです。
私もこれまでの人生の中で一番苦しい1年だったと断言できますが、成功すれば良い思い出になります。
是非、後悔のないように頑張ってください。
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